より豊かなシニアライフのための私的情報サイト
豊かな老後を過ごすために、健康、お金、趣味、仕事などのお役立ち情報を発信しています

終活って何をするのでしょう?

終活という言葉を最近よく耳にするようになりました。終活とは「人生の終わりのための活動」の略であり、「人生の最期のときを意識しながら、これからの人生を自分らしく生きる準備をし、亡くなったあとに備えること」と言われています。

家族や親近者がたとえ少なくても、シニア にとって、終活は、人生の最後に果たすべき避けられない事象になります。具体的にはいったいどんな準備をする必要があるのでしょうか? ネットで調べてみたのでピックアップしてまとめてみました。

・葬儀やお墓の準備
・財産の整理と相続の準備
・身の回りのモノの整理

・エンディングノートを書く

上記が一般的な終活になるようです。葬儀やお墓の準備、お金や不動産などの財産や身の回りのモノの整理などがありますね。エンディングノートというのは、法的効力のある遺言書とは別物ですが、もう少しくだけた現実的なものですね。

葬式やお墓の準備

自分の死期が見えてくると葬式やお墓のことを事前に準備するのが当然のことになると思います。死を受け入れるには覚悟というか達観が必要だし、その可能性を感じたら死後に必須となる行事を生きてる間に準備しておくのは死にゆく者として果たすべき当然の事柄のように思われます。

私自身も葬儀をどこの葬儀場でどんな規模で執り行ってもらうかは決めておきたいと思っています。お墓について先祖や親の墓があるならそちらに入ることを、そうした入るべき墓がない場合はお墓を準備するのかあるいは他の選択肢にするかを決めておく必要があります。

パートナーや子供に迷惑を掛けないように死ぬまでに具体的に費用面含めて準備をしておくことが大事なことですね。ただ、自分の親の葬式のことを思いますと、仏式の葬式になるといろいろややこしいことがありますね。自分の親は仏教に熱心な人で、地元のお寺とも近しい関係を保っていました。葬式やお墓の準備もしっかりやる人でした。

財産の整理と相続の準備

大した財産はないということでも、貯金や株などの金融資産がどうなっていて、場合によっては、大きな負債があったり家族の知らない隠し子があったりというのもたまにあるようですね。

そうした諸々を自分が死んだ後に家族らに確実に伝えることが必要です。それには、現状を整理して、印鑑や契約書などの書類や、ネット証券や銀行を使っているなら口座番号やパスワードなども残った近親者にしっかり伝えねばなりません。

相続に関しても、資産が大きいなら、死後に肉親達が揉めることのないように、できれば遺言状という法の力を借りた形にして整理しておくことが賢明です。大した額もない、負債もないというなら、簡単なリストをエンディングノートとして残すのもよいでしょう。

相続の規模が大きい場合は税金対策も必要になってくるので、残された家族のために、税金対策も込みで準備しておきたいものです。相続税は、その基礎控除が、(3,000万+600万×法定相続人数)となっていますので、相続人が1人なら遺産額が3,600万まで、2人なら4,200万、3人なら4,800万までは税金はかかりません。

相続税は、法定相続分という各相続人が受け取れる額に対して一定の税率を掛けてさらに控除額を差し引くことでで求められます。相続人の相続分が、例えば、1,000万までなら税率10%控除額なし、3,000万までなら税率15%控除額50万、5,000万までなら税率20%控除額200万、1億までなら税率30%控除額700万、2億までなら税率40%控除額1,700万という具合です。

例えば、遺産額を1億、相続人を配偶者と子供2人とした場合の相続税を計算をしてみましょう。基礎控除は相続人3人ということは4,800万なので、課税遺産総額は5,200万となります。配偶者の法定相続分は半分の2,600万、子供の相続分はいずれも1/4なので1,300万となります。従って、配偶者の税額は、2,600万×0.15 – 50万 = 340万、子供の税額は、1,300万×0.15 – 50万 = 145万となります。

ただし、配偶者は1億6000万または法定相続分までは無課税なので、2,600万の課税は発生しません。従い、配偶者の相続額は、1億の半分の5,000万かつ無課税、子供2人の相続額は、各々、1億の1/4の2,500万から相続税145万を引いた2,355万となります。

身の回りのモノの整理

断捨離という、必要のないモノをできるだけ処分してシンプルで簡素な生活スタイルが静かに流行しています。有限の命を思う時、使わないものは処分していくのが理想ですね。1年間使用しなかったものはとりあえず捨てるといった、何らかのルールを決めて、断捨離を実行するのがよいと思われます。

モノを捨てられずに家の中が不要なモノで溢れている人も多いと思われます。死後は自分の身体だけでなく、お金もモノもまったく不用になりますので、死期が近づいて来ればモノの整理は必須のことになりますね。

書物やレコード・CDなど音楽記録物は昭和世代であれば皆さん一定量お持ちではないかと思います。私もその一人ですが、本やレコードは若い頃はたくさん買っていまして引越しの度に苦労しました。現在は図書館を利用するようになったり、音源はネット経由のデジタルになって、自宅に占める物理スペースが激減しました。

エンディングノートを書く

遺言は法的な効果があるので、本来は遺言を書くべきなのですが、ハードルが高い場合は、まずはエンディングノートを書いて整理を試みるというのがよいのでしょう。残された家族がそのノートを見れば、自分が死後、困ることがないように、想定されることはすべて記載するのが望ましいですね。

預貯金、借金、株式、不動産などのリスト、葬式や埋葬、お墓の希望、また、自分が死んだ時に知らせてほしい親戚・知人・友人の連絡先リストなどが挙げられます、パソコンやネット上のパスワードやデータなども何らかの整理が必要になるでしょう。

また、死というのは時に不意にやってくることがありますね。交通事故、心臓疾患や脳出血など、不慮の死と呼ばれるものです。そんな想定外の死を前提にして、残された家族のためにエンディングノートを書いておくのは有益なことでしょう。

実際のエンディングノートの具体的な書き方については、ネット上に多くの情報があります。例えば、以下のサイトは参考になります。
 ・ 法律相談サイト「相続弁護士ナビ」エンディングノートの書き方例
 ・ President Online「子供が助かるエンディングノートの書き方」

最新情報をチェックしよう!

終活カテゴリーの他の記事