卒婚とは
子供が独立して親としての一定の役目を終えて夫婦二人で仲良く余生を送ることができればそれは幸せなことでしょう。まあ、そうそう相性ぴったりのおしどり夫婦というのは滅多にいないもので、一つ屋根の下に住んでいるといろいろあるものですね。
亭主元気で留守がいいという言葉を聞いたことあるかと思いますが、夫が定年して家事をほとんど妻に任せて自宅に居座っていると、妻はそんな夫を何かと面倒に思うに違いありません。三食の世話などあり得ないのではと思います。
離婚するほどでなく互いに愛は希薄でも情はあるというか家族としての絆を感じている関係であるなら別居(家庭内別居も含む)して互いに好きに生活するのも素敵な生き方のように思われます。
夫側が身の回りの家事全般を自分でやる必要があるのでその障壁は高いですが、それが苦にならない、むしろ独身時代のように自由に生きることを優先するならそれくらいは我慢できるというものでしょう。
そんな夫婦が増えているとのことです。元気なうちならそんな生活もいいかもしれません。いつも小競り合いや喧嘩ばかりしている関係ならたまに会うくらいの方がずっとうまくいくのではないでしょうか。
自由恋愛もあり?
一方が倒れて相手を頼りにすることになった際に元の鞘に収まるかどうかどうかは一つの賭けみたいなものですね。あまり期待しない方がよいのかもしれません。また、互いに自由恋愛も有りとするかどうかは話合いで決めておくのがよいと思います。万一そうなった場合に円満な離婚があるのとないのとでは大差です。
たとえ司法に委ねたとしても、別居生活が長年続いて夫婦関係がすでに破綻してると判断されれば離婚申立ては有効に成立する場合が多いようです。
しかしながら現実としては、離婚して新しい伴侶と共に暮らすというのも魅力的ですが、離婚にしても新しいパートナーとの新生活スタートもいずれもたいへん大きなエネルギーを必要としますね。それができるならそれに越したことないけれど、もうそんなファイトもないというのが正直なところでしょう。
そこまでは望まないし、そんなうまい話もなかなかないだろうと思うのですね。まあ、純粋な恋というより一方の経済的な不純な動機が働いている場合が多いに違いありません。
卒婚の目指すべき本来の姿とはそんな色恋含めて男女の関係を法律の下に縛られる窮屈さを脱した大人の達観した境地であるべきなのでしょう。一方に何か不純な動機があるならそれは不幸な結末を孕む可能性のある形態と言えそうですね。