リタイアしたシニア男性は家にいることが多くなる。家は普通は家事担当の妻のテリトリーであるので妻からしたら、家にいる夫が、邪魔だ、鬱陶しい、ストレスでしょうがない、気持ち悪い、などと思うようになることもあるらしいです。
リタイアもそうだが、妻と二人で毎日過ごすことこそ、もっと人生の一大事かもしれません。妻のテリトリーに分け入って互いに心地よく居るためには、家事の分担は当然として、コミュニケーションや相互理解が必須となリます。
今回は、男女の相互理解に役に立つ男性脳と女性脳の違いについて調べてみたのでまとめてみたいと思います。基本的に、太古より、女性は子供を産んで育てる、男性は食糧の獲得と家族を守るという、種の繁栄のための役割分担があり、現代人のDNAにも焼き付けられています。
女性は子供を産み、産んだ乳児を手が離れるまで身近で育てるという子孫繁栄にとって欠かせない大仕事があり、その間の少なくとも数年間は自分と我が子を自分以外の人間に頼って生きる必要があります。
一夫一婦制度は社会が大きく複雑になった農耕が発達して定住が始まってからのことで、それまでの長い間、類人猿の社会のように小さな部族を単位として、その中で子孫繁栄が育まれてきました。
男達は狩りや漁を、女性達は子育てを、各々主な役割としてきました。男性は獲物を獲得すること、すなわち、目的指向であり、結果重視であり、そのための知恵や論理思考が優先されます。一方、女性は子供を育てるために、言葉の発せない子供の欲求を察したり、経験のある年上の女性達のサポートを得るための情報収集を重視します。すなわち、女性は直感や感性に優れ、コニュニケーション能力に長けています。
また、生殖という面でも大きな差異があります。男性の何億という精子を精巣に蓄えて健康な子供を産んでくれそうな多くの女性達との性交渉を望みます。一方、女性は卵子を月に1個くらいのペースで約40年間ですから生涯に約500個くらいを排卵し、受精すれば約10ヶ月かけて体内で育み、出産後はほとんど何もできない乳児を数年間付きっきりで面倒を見て育てることになります。
この大きな差異は当然のごとく大きく異なった性質となります。男性は自分の子孫が繁栄するように一人のパートナーだけでは満足できず多くの女性に惹かれて浮気しがちになります。男性にとって、性的に魅力的な女性というのは、一番はヒップとウェストの比率が0.6〜0.7というスタイルだそうです。健康で賢い子供が生まれることを本能的に知っているとのことです。
対照的に、女性は数少ない卵子で身体的な負担の大きい出産をすることになるので、生殖という行為はリスクの伴う重大なことになります。少しでも優れた男性を厳選することになります。その際のポイントは自分を愛してくれる優しく健康な男性ということです。母子を大切にしてくれて確実に食糧を確保してくれて安全を保証してくれる男性を求めます。
恋という感情は数年で覚めると言われますが、この期間は生殖と乳児の育成期間に一致します。これは子孫繁栄のために遺伝子に組み込まれた戦略と言えるでしょう。恋という感情を持つことで、男性は性衝動を頻繁に行い母子に安全と食糧を供給し、女性は受精と乳児の生育をまっとうすることができます。
その他、男性は獲物を得るために自分が今どこのどんな所にいてどこに向かっているのかという空間情報を無意識に知覚しますし、獲物を効率良く捕獲するために組織的に事を成すことに長けています。また、獲物獲得のための技量においても知能や集中力、専門性の高さなどが追求され重視されてきました。
組織内で上位に位置すれば権限や性交渉の機会を増やすことができるので自分の地位を気にします。すなわち、空間認識や集中力に優れており、組織内における自分の地位に敏感です。これらは逆に言うと、一つのことに集中すると他のことができない、職人肌のところがあり、権力志向が強いという性向に繋がります。
女性は会話を好みますが、これは情報交換を行うだけでなく、人の経験を自分の経験のように英知にすることができるためです。また、話が飛ぶことが多いのは、そうした英知を少しでも共有することを重視するからです。さらに、言葉による情報交換を好むので、言葉の記憶に優れていて言葉に影響され易い。
また、女性は争いを嫌います。自分の属する家族や社会が幼い子供達が安全安心に過ごせるような場であることを希みます。平和主義ですね。しかしながら、女性特有の、感情を伴って保存される明晰な記憶は、ネガティブな感情がトリガーとなって過去の怒りをその当時のままに噴出させることになります。これはヒステリーを起こしたり生理周期を伴う理不尽な不機嫌などと共に男性には手に負えない類のものですね。
以上のようなところです。あくまで一般論なので当てはまらないものもあると思いますし、性別で区別するより男性的か女性的かという区分けの方が良いかもしれません。ということで、以下に男性脳と女性脳の違いをまとめます。
- 男性は目的思考で論理的、女性は直感的感性的でプロセス重視
- 男性は会話に問題解決を女性は共感を求める
- 男性は職人肌で一つのことに集中し、女性は情報交換を重んじてマルチタスク
- 男性は空間認識に優れ、組織内の自分の地位に敏感で権力志向が強い
- 女性は争いを好まず平和主義である
- 女性は言葉の記憶に優れており、過去の記憶は蓄積して場合によってはトリガーとなる
最後に参考になる書物を紹介しておきます。
①「話を聞かない男、地図が読めない女」(アラン・ピーズ)
②「察しない男、説明しない女」(五百田達成)
③「男女脳戦略」(ダイゴ)


