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持株の入れ替え

この7月後半から8月初旬にかけて持株の入れ替えを行ました。私の投資は10年くらい前に中途退社した際に得た退職金を資金にしてスタートしていまして、基本的に外国株オンリーで中長期保有かつ少数の個別銘柄に集中投資する、いわゆるリスク大のものでした。

定年を迎えて嘱託として5年の延長は確保できるものの収入は半減しています。決して満足とは言えない収入では投資の方も現状のリスク大では老後の資金が危ういと危機感を抱いていましたのでリスク小へのシフトがいずれ必要と感じていました。

中国株の売却

トランプ大統領による過激な米中摩擦の問題が健在化したこともあり、中国株を主要な持株としている私としましては、コロナ禍を機に株価が急上昇した折でもあり、中国株を売却して、最低でも半分を現金あるいは米国株に移行することを念頭に置いていました。

一方で、香港で国家安全維持法が成立したことで、国際金融都市としての香港が中国国内の1都市に変貌してしまいそうな流れになっています。香港ドルは1983年から米ドルのぺック制になっており、香港ドルは米ドルと1ドル=7.75~7.85香港ドルの固定レートが維持されてきました。

このドルぺック制がもし崩れて香港ドルが安くなったら大変ですが、この制度下では為替の安定性を確保するための仕組みがあります。それは、発行済み自国通貨(香港ドル)に対し100%同額の外貨を保有することになっているためで、具体的には香港政府は外貨準備として発行した香港ドル以上の額の米ドルを保有しているということです。

この外貨保有がドルペック制が容易には崩れない防波堤になっています。この香港ドルのペック制に関するリスクについては、国際金融の一つのコンセンサスになっているようで、国家安全維持法成立後の香港市場の動揺は予想以上に小さく株価自体が安定しているのも肯けます。

ただ、そうは言っても、私のこれまでの投資スタンスは中国株、しかも、ある企業一点集中でしたので、今後の米中の貿易戦争を考慮すればやはりリスク分散を図るのが妥当と思えるのでした。この3月以降のコロナ禍に伴なって株価は急騰していましたので高値で半分を売却することにしました。

米国ETFの購入

このコロナ禍の中、先進国とりわけ米国は未曾有の財政出動によりジャブジャブの余剰金は株や金などに流れています。中国株を半分売却した資金は米国株に振り向けることを念頭に置いていました。

香港ドルを米ドルに変換する際に手数料が発生します。私はネット証券のSBI証券を利用していますが、連携する住信SBIネット銀行で為替交換すれば非常に安く為替交換できることを知りました。しかも、香港ドル→米ドルよりも香港ドル→円→米ドルと円を一旦経由する方が低額になることを知りました。

為替変動を考慮しながら数回に分けて香港ドルを米ドルに変換しました。そして、その資金を現金として保有しておくことも視野にありました。しかし、最近のGAFAMらの高騰がバブルの様相を呈していますのでバブルがリセットしてからという考えもありましたが、結局はまだバブルが続きそうとの観測の下に、予定通りに米国株を購入することになりました。

そして、購入すべき候補として、個別株ならGAFAMのいずれか、または、安定性が見込めるETFを想定していました。結局は、7月末〜8月初にかけて、ETFであるVOOとQQQに資金を半分ずつ投入することになりました。

VOOとQQQについて

S&P500に連動するETFはいくつかありますが、VOOは経費率が年率0.03%と最も低いので好ましいと思いました。しかもSBI証券ではキャンペーンでVOOの購入手数料が無料になっていました。また、配当率が約2%と比較的高いのも魅力です。

QQQはナスダック100指数に連動するETFです。GAFAMで約45%を占めるので、個別銘柄を購入することに近いものとの認識です。こちらは、経費率が0.2%と少し高めですし配当率も0.7%くらいと低めです。VOOに比してリスクは明らかに大きいですがGAFAMはじめテスラやエヌビディア、ネットフリックスらの米国の新興企業への期待が市場ではまだまだ継続するものと判断しました。

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