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現在(2020年7月)の米国金融市場

7/22付けの日本経済新聞に「あふれるマネー、金融市場に 株・債券・金…軒並み上昇」というコロナ禍の環境下の現在の米国金融市場に関する記事がありました。そこでは、強力な経済対策と金融緩和でマネーがあふれ、投資家が積極的にリスクをとっている、としています。

(出典)7/22付 日本経済新聞

ナスダックの株価は3月のコロナショックにより大きく低下しましたがすでに大幅に急進して株価最高値を更新中です。また、金利は低位に安定したままです。ナスダック総合指数は、GAFAM(google, apple, face book, amazon, micrsoft)などIT・情報などの技術系企業で構成される株価ですが、今後どこまで上昇するのか注目されています。

米国の中央銀行に当たる米連邦準備理事会(FRB)は、3月以降、大量の国債を買い、市場に大量の資金を供給しています。さらに政府の経済対策で企業や家計にもお金が行き渡りやすくなっています。民間経済に行き渡る資金量であるマネーストック(M2)は5月末に日米欧で4620兆円と1年前より550兆円増えています。過去にない圧倒的な増え方で、今後も拡大が続く公算だとのことです。

(出典)7/22付 日本経済新聞

コロナによる景気悪化を下支えるために中央銀行は経済緩和によるお金の投入を継続しています。それによって、市場にはお金がジャブジャブの状態になっていまして、株や債券、金などに流れています。まだしばらくこの傾向は続くと考えられますが、いつまで続くのでしょう。バルブとなればそれが弾けることが懸念されます。

市場ではこの構図が当面続くとの期待が優勢のようです。新型コロナの経済への打撃は大きく、政府と中銀は強力な支援を続ける構えを崩していない。英資産運用ゼニファス・キャピタルの鈴木涼介・最高経営責任者(CEO)は「FRBが金融緩和を手じまったり、米財政への懸念が強まったりしない限りは相場は大きく崩れにくい」と話す。

投機的とも思える状況ですが、その恩恵に預かっている注目株は米電気自動車のテスラです。テスラ株は昨年末以来4倍にも株価が上昇しています。すでに時価総額でトヨタ自動車を抜いて世界一の自動車メーカーになっています。今年になってようやく黒字化したばかりですが、この4−6月の決算も黒字となり、四半期決算2期連続の黒字を達成しました。

テスラ株は、現在、ナスダック指数の構成銘柄ですが、他のGAFAMと同様に、S&P500の構成銘柄にもなる可能性があると言われています。S&P500の構成銘柄になればさらなる株価の上昇が予想されます。

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